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区域圧力管理
区域圧力管理(District Pressure Management)は、水道システムにおいて水圧を効果的に制御し、適切な水圧を維持するための管理手法です。水道システムでは、異なる地域や区域において水圧が異なることがありますが、これを適切に調整して安定した水圧を提供することが重要です。
以下に、区域圧力管理について詳しく説明します。

●目的
区域圧力管理の主な目的は、水道システム内の異なる区域で一定の水圧を維持することです。これにより、利用者が十分な水圧を得ることができ、水道システム全体の効率的な運用が可能となります。
●動作原理
a.区域圧力管理では、水道システム内の特定のポイントに設置された弁や制御装置を使用して、水圧を制御します。
b.地域ごとに水圧を調整することで、低い地域や高い地域でも適切な水圧を提供できるようになります。
●構成要素
a.調整弁(Pressure Reducing Valve; PRV); 地域ごとに設置され、設定された水圧になるよう水流を制御します。
b.計器および制御システム; 圧力計や制御装置を利用して、水圧をモニタリングし、制御します。
●利点
a.区域圧力管理により、異なる地域で一定の水圧を提供することができ、利用者にとって安定した水圧の恩恵をもたらします。
b.適切な水圧管理により、水の浪費を減らし、エネルギーの効率的な利用も可能となります。
●適用
主に都市部や大規模な都市の水道システムで使用されます。特に、高層ビルや多階建ての建物、異なる地勢や高低差がある地域で重要です。

区域圧力管理は、地域ごとに適した水圧を維持するための重要な手法であり、効率的な水道システムの運用に寄与します。



クロスコネクション
クロスコネクションは、異なる水道システムや流体システムが接続されることで、予期しない混合や交叉が発生する現象を指します。特に、飲料水や非飲料水が混ざる場合、または汚染源と接触する可能性がある場合に重大な問題となります。以下に、クロスコネクションについて詳しく説明します。

●目的
クロスコネクションの主な目的は、飲料水や清潔な水源と非飲料水源との混合を防ぐことです。これにより、飲料水の安全性と品質を保つことが重視されます。
●危険性
クロスコネクションが発生すると、飲料水が汚染される可能性があります。例えば、下水や化学物質が飲料水と混ざると、健康リスクが高まります。
また、クロスコネクションにより、病原菌や有害物質が飲料水システムに侵入する可能性があるため、飲料水の品質が損なわれる可能性があります。
●防止方法
a.バックフロー防止装置; これは、水流が逆流しないようにするための装置で、クロスコネクションを防ぐのに役立ちます。バックフロー防止弁やバックフロー防止装置を適切に設置・メンテナンスすることが重要です。
b.適切な設計と管理; 水道システムや建築物の設計段階からクロスコネクションを考慮し、十分な対策を講じることが必要です。
c.定期的な点検と保守; バックフロー防止装置などの定期的な点検や保守が重要で、問題が発生した際には早急に修理・交換する必要があります。
●適用
クロスコネクション対策は、公共の飲料水供給システム、工業用水道、農業用水道、建物や施設の内部給水システムなど、さまざまな水道システムで適用されます。

クロスコネクションは、水道システムにおける混合や汚染のリスクを防ぐために非常に重要です。適切な対策と装置の設置、定期的な点検・保守が水質の安全確保に不可欠です。


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